約 3,910,019 件
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1235.html
1 不完全な静寂が延々と続く。僅かに聞こえるのは、か細い呼吸音と足音。 日の光が完全に遮断され、黒ずんだ壁に囲まれたこの部屋で一人の少年が 落ち着かない様子で、コツコツと乱れた拍子を現代的なデザインの杖で奏でながら 右往左往していた。頭頂から靴の末端まで白一色に染まっている彼は この一室では浮いて見える。 少年の名は一方通行。その整った顔からは嫌悪、焦燥の表情が絶え間なく 作り出されていた。動揺が隠せないからだろうか、寒気を感じる。 (……結果はまだ出ねェのか?) その目線の先には、少し薄汚れたベッドで眠りにつく少女があった。 少女の名は打ち止め。かつての天真爛漫で、元気を振りまく姿は 一切その様子からは想像出来ない。以前の衰弱しきった病態から抜け出せたのが せめてもの幸いだったが。 (やはり畑違いの人間じゃこの苦痛を取り除く手段はわからねェってワケか) 仮の答えを弾き出した一方通行は自分の考えを整理していく。 あのヒーロー……いや、あの『上条当麻』との再戦に破れた後、 奴が打ち止めに右手で触れた瞬間、打ち止めとエイワスの繋がりは一時 断ち切られた。少なくとも生命の危機からは辛くも逃れられたようだ。 その後二人は上条達が率いる軍用車の群から離れ、金髪碧眼の男と同行することと なった。その者はオッレルスと名乗り、打ち止めの体を検査してみようと 提案した。一瞬罠かと頭をよぎったが、例えそうだとしても、 打ち止めに害意を加えない限りは利用出来ると踏んで、一方通行はそれを承諾した。 第一、あの上条達に誘導され出会った人物だ。おそらく学園都市の傘下に属す者では無い。 そしてそのままこの建物に辿り着いた。外観からしても相当老朽化した建造物とわかる。 今、オッレルスは席を外している。おそらく別室で文献を漁っているのだろう。 (だとしても、俺のやるべき事はもう決まってる。このガキのためなら……) あの一戦から一方通行の思考はより尖っていった。今までの自分との剥離、 根源とも云うべき心の主柱の変化を自分自身でも確かに感じていた。電流が走ったかの様だった。 これまでの彼は『自分がこうあるべき』、『自分が果たさねばならない事』といった 義務感、使命感、自分勝手で自己満足的な、まるで子供が思念する目標を掲げ 動いているだけだった。あの少女が突きつけた言葉の通りに。 それだけでは結局は何も変わらない。身勝手な理想論を無理矢理描き、その実現に 走り続けるだけではこれより先に控える試練は絶対に乗り超えられない。 (だったらどォする?) ならば、『自分がなりたいもの』、『自分が本当に成し遂げたい事』と心が叫ぶ 直接な願いや直感に従えばいい。無粋な言葉で語れば、夢、などとも言おうか。 そうすればもはや心身は揺るがない。もう心がどんな残虐な所行に引き裂かれても、 体の四肢を全て捻り切られようとも、どんな痛みにも耐えられる。突き進められる。 偶然にも、この理念はあのツンツン頭の少年の行動指針と重なる一面があった。 それに気づかない一方通行だったが、その転換に確実な手応えを感じていた。 ーーそうしてその後、彼は気怠そうに、明らかに意識してふと何気なく振り向き、こう呟いた。 「で、何でオマエがここにいンだァ?」 その背後には、かつて彼の心を打ち砕いた茶髪の少女が微笑みながらちょこんと座っていた。 少女の名は番外個体。第三次製造計画によって生み出された、新たな『妹達』の一人だ。 2 「やっほう。やっとミサカの存在を受け入れてくれたね。第一位。ずっと後ろで ひたすらアピールを繰り返してた努力が実って嬉し涙が出そうだよ」 愛想を振りまく天使の様な笑顔を見せつけながら番外個体は少年に抱きつこうと迫って来る。 一方通行は溜息をつかざるを得なかった。何せ自分と打ち止めを殺しに馳せ参じたはずの 人物が、背後から吐息を吹きかけたり、体に触れて微弱な電流を流してきたりするのだ。 逆に関わりたくなくなるのが当然の反応だろう。 「あのなァ、オマエが抱えてた任務とかが頭からスッパリ抜け落ちてンならまだしも、 どうして俺の側に平然といられンだ?俺がオマエにナニやったか覚えてねェのか?」 当然の疑問をこのアバズレ少女に投げかけてみるが、その回答はまたおかしな物だった。 番外個体が、その意外と膨らみがある胸を張って答える。 「もちろん覚えてるよ。第一位がミサカのこの美顔に何度も豪打したのも、ミサカの使命も。 でもそれらの事情はこの番外個体における現在の行動には全く干渉しない」 どういうことだ?今一不透明で番外個体の本心が読み取れない。話を続けて聞くと、 「ミサカは超能力者第一位の一方通行と、ミサカネットワークの統制者である打ち止めを抹殺し その後ミサカ自身も『セレクター』によって処分されるはずだった。でも第一位の『温情』に よって偶然生き延びてしまった。破壊された『セレクター』には学園都市がミサカを監視、 制御する機関が備わっている。それが無くなった今、もはや誰もミサカを縛る事は出来ない」 『温情』という言葉に引っかかりがあった。一方通行は確かにあの瞬間だけは番外個体を救おうと した。しかしその感情と行動は、この世界への憎悪で全て吹き飛んでしまったわけだが…… 「つまり、ミサカは第一位の手によって自由になった。だからもうミサカはかつての目的を捨て、 新たに築かれた欲求に従って動く事にした」 ピクン、と一方通行の心臓が反応した。何か嫌な予感がする。 「ミサカは、あなたに興味が湧いた!」 番外個体の顔が彼の唇に触れそうになるまで近づき、そう言い放った。 「打ち止めというちっぽけな存在のために学園都市に逆らい、妹達という恨まれてもおかしくない 群衆のために奔走し続ける、論理的に考えてもおかしいあなたはもうミサカの目を釘付けにした。 だからずっと着いていく。ミサカが第一位を寸分まで理解するまで。 あ、こんな可愛いミサカを傷物にしてくれた責任も取ってもらおうかな。だからミサカの事も 大事に扱ってよ。そこで寝てるあの打ち止めの様にね!」 そう熱弁した直後にまたもや番外個体は一方通行を抱擁しようとダイブしてくる。 これは、好意からくる行動とは、違う、と思う。負の感情が芽生えやすい番外個体が ここまで自分を好くのには、どうしても違和感を感じる。自分を憎んでいたのではないのか。 ……とつい勘ぐってしまう。裏があるんじゃないか、そんな気がしてどうもこいつを 受け入れられない。うざそうにあしらってから、話題を変えた。 「そォいや俺はオマエをさんざん痛めつけたンだったな。なら何で外傷が一つも 残ってねェんだ?『肉体再生』なンざ使えるワケでもねェし、俺はそこまで 治療した覚えは無いンだが」 確かに今の番外個体は不思議な事に一方通行が負わせた傷も一切無く、健康そのものだ。 叩き折ったはずの腕の骨すら完治している。そんな状態で傷物とか言われても釈然としない。 ニヤニヤしながら、艶かしく手で全身を伝わせつつ答えてきた。 「『暗闇の五月計画』を覚えてるよね?第一位の演算パターンを元に自らの『自分だけの現実』を 最適化させる実験があったんだけど、その中には第一位のベクトル変換能力を応用して 生体電気を制御し、自分の細胞復元速度を早める能力データが残されていた。 あなたを殺す際に『書庫』にアクセスする機会があったから、それを知って流用したの。 体内の電子情報を操れるミサカなら、あなたとほぼ同じ精度で体を癒せる。 理論上なら他の妹達にも実行可能だったろうけど、大能力者であるミサカ以外は 実戦投入は無理だったかもね。そもそも絶対能力進化実験の障害になるから 知らされていなかっただけかも」 「ほォ。ちゃんと理由があったンだな。だったらこのガキも類似した事が可能なワケだ。 そいつを引用してこいつの中の異変を取り除けねェのか?」 そろそろ余興とも言える会話は打ち切るべきだろう。時間は待ってくれない。 ここで一方通行は核心に触れられるよう、また話を移行させた。番外個体も重要だが、 それより優先すべき事は山積みだ。何より打ち止めを救う可能性があるなら何でも試す必要があるからだ。 だが、番外個体は返答せずに頬をぷくーと膨らまし、そっぽを向いた。 自分より打ち止めを重く扱った事に不満があるらしい。面倒な奴だな、と思いつつ 番外個体に正誤を問おうとした瞬間、 一方通行の腹下部に重圧が掛かった。 3 この合図はここに来た、いやこの男にあった瞬間にもあった。明らかに異質な反応。 かつて一方通行が海原と接触した時に感じた物と同じだ。 オッレルス。打ち止めと一方通行(と番外個体)を迎えいれた人物だ。 胡散臭さは感じない。むしろあらゆる人生の困難を全て切り抜けてきた経験がその肌に 刻み付いているかの様だった。その威厳はそこらの一般人ではまず発揮出来ないだろう。 そんな彼が羊皮紙の束を抱えてこの部屋に飛び込んできていた。待ちわびた。 「やっとこの子を治癒する手だてを思いつき、術式を構築出来たよ。君達に説明すべきだろうから 包み隠さず話そうと思うが、いいかな?」 術式などとあまり耳に入った記憶の無い言葉を聴いた気がしたが、もはやどうでもよい。 このロシアまで渡って来た目的がやっと成就するのだ。一瞬の歓喜と焦りを感じた。 一方通行はその餌に食らいつく。 「ああ、よろしく頼む。さっさとこのガキを楽にしてやりてェからな」 「まぁ待て。その前に俺は君達の名前も抱えてる事情も完璧には把握出来てない。 順序が逆になったが、そこら辺の背景を大雑把に教えてくれ」 確かに出会ったすぐからオッレルスは検査と思案に入ってしまったせいで説明不足に なってしまった。この男の、人を救うのを優先する気質が先行したからだろうか。 とにかく解説を早く済ませて打ち止めを直して欲しかったが、 「はい!ミサカとこの人、一方通行は夫婦でこの子を助けたくてここまで来たんです」 (…………は?) 横槍が入った。いつの間にか番外個体が一方通行の片腕を抱きしめつつ懇願していた。 「学園都市の医療技術でも、ミサカとこの人の間に生まれたこの子の命を持たせられないのが わかって、どうしていいかわからなくて全国を経由してこの辺境まで行き着いたんです。 お願いです!ミサカ達はどうなってもいいから、何でもしますからこの子を苦痛から 解放してやって下さい!」 涙ぐむ仕草まで仕込んである。傍目にみれば本当に番外個体や一方通行と、打ち止めが 親子だと誤解してしまいそうな程の迫真の演技だった。 (……こ、こいつ人が黙ってりゃ嘘をペチャクチャ吐きやがって……!?) ある事無い事吹き込む番外個体のデマカセを正そうと、声を荒げようとする一方通行だったが そこで異変に気づく。 声が出ないのだ。 妙だ。まるで人為的に喉が働かなくなった感じがする。何かがおかしい。思わず番外個体の 方を向くと、オッレルスに見えないように、小悪魔的な含みを持つ笑顔を一方通行に見せつけていた。 そこで原因がわかった。こいつのせいだ。体内に残留した『シート』で一方通行の首元に 装着されている電極を強制的に誤作動させているのだ。 (な……言語機能を俺から奪いやがったのか!?器用なマネしやがって!) といっても、常識的に観察すればこんな虚言などすぐにバレる。普通は信じるワケが無い。 常人なら「いや、それはありえない」と即座に突っ込む程度のウソだ。 と、オッレルスの反応に期待する一方通行だったが、 「そうか!それは難儀だったね。大丈夫だ。君たち親子の平穏が再び訪れるよう、俺も全力を尽くすよ!」 本気で信じちゃったよこの人。そういう変人だったのか。 こんな奴に打ち止めを預けた俺が間違ってたのか。いや、馬鹿だからこそ上条はこいつを推薦したのか? 歪曲した首肯があまりにも馴染みすぎている。もう訂正するのも諦め、事態が好転するのを待つ事にした。 自分が滑稽な扱いを受けてそれで済むなら大歓迎だ。今日までもそういった色眼鏡で見られてきた。 そうしている内にオッレルスが口火を切った。 「よし。必要な情報は揃ったし、本題に戻るとしよう。……申し訳ないが、 奥さんは席を外してくれると有難い。君が娘さんを心配しているのは重々理解してる。 しかし、先に彼だけに述べておくべき事が少しだけあるんだ。短時間で済む。いいかな?」 想定外の滑り出しだった。同時に危機感が一方通行の脳裏に行き渡った。これは艱難の暗喩だ。 打ち止めの治療に何らかのデメリットがあると、暗に示している。考え過ぎであってほしい。 そうとも知らず、口車に乗せられた番外個体は意外にもすんなりと申し出を受け入れ、 「そうですか!確かに懸念が残りますけど、どうしてもと言うなら指示に従うまでです。 この子を頼みます……」 と着飾った決まり文句を漏らしながら、ドアを開けて廊下に出た。同時に妨害電波も 次第に減退していき、一方通行は平常に戻った。ここからが本番だ。固唾を飲んで、宣告を急かした。 「アイツが漏らした通り、このガキは科学の枠に留まる技術じゃどォにもならねェ。 この病状自体が学園都市の差し金で惹起したからだがな。それで俺達は奴らと反目した。 そこで『全く別の法則』とやらが必要になると聞いた。それを求めてここまで来たワケだ」 「先刻までの戯言は彼女に真実を知らせない為の詭弁だよ。混乱を招くからな。 君の抱える問題も学園都市の策謀もこの子に降り懸ってる異常の根源も承知している。 あのアレイスターの聖守護天使がこの子を踏み台にして顕現したんだろう。 正確にはミサカネットワークによってAIM拡散力場を前導させるのを 強引に打ち止めを『始動キー』として、持続させている」 一方通行は目と耳を疑った。この男は今、打ち止めの病状の原因を明かすどころか、 学園都市が抱える闇そのものの正鵠を射った。門外漢かと思いきや、一方通行以上に現状を理解している。 どこからそれほどにまで正確な情報を知り得たのか、疑問は残るが、 ならば話は早い。先程の発言に引っかかりと底知れぬ不安を感じるが、今は前に進むしかない。 「そこまで把握してンのなら、さっき口走った『治癒』も的確なンだよなァ。 だったら、ここまで焦らす必要は毛頭無ェはずだ。……何を隠してやがる?」 一番の不安材料にメスを入れた。打ち止めの『治癒』に弊害があるならば、全て排除するまでだ。 だが、その弊害についてはこの男は黙ったままだ。まさか、そこまで事態は深刻なのか? オッレルスは重い口を開いた。 「『治癒』の方法は二つある。一つは最終信号をミサカネットワークから断絶させる事だ」 何? 「聖守護天使は最終信号を『始動キー』としているが、本来なら顕現した時点でミサカネットワークを 間借りするだけでAIM拡散力場を永続的に連結し続ける事が可能だ。 しかし、どうやらアレイスターは念には念を入れて『始動キー』を常に待機状態に設定し、 万一聖守護天使が崩壊したとしても、すぐまた現世に回帰できる体制を取っているようだ。 故に最終信号に、極難解で不安定な演算を常に無意識の内に反芻させるような仕組みを植え込んだ」 つまり、エイワスとの戦闘時に奴の『核』を弾いたにも拘らず平然と復活したのは、 打ち止めに『始動キー』を埋め込まれた証拠だという事か。 それが理由。最終信号としての役割を果たすため、望んだ訳でもない不条理な重荷を背負わせ続ける。 彼女は何も悪い事をしていないのに。一人の人間なのに?どうして道具としてしか彼女を扱わない? 「……じゃァ、その仕組みを解けばいいんだろォ?どうしてこのガキをミサカネットワークから 切り離すなんて解決法が取られるんだ?」 打ち止めがミサカネットワークから外される。即ち、ミサカという大脳からの脱却とは 妹達との意識疎通がされなくなり、情報や記憶の共有が途切れる事を指す。 いや、ミサカネットワークの司令塔である彼女がいなくなれば、学園都市は同機能を持つ新たな個体を 刷新するはずだ。それか、それこそが伴う痛み、なのか? 「『始動キー』は、最終信号個人の脳だけではとても抱えきれないほどのヘッダを持つ。 つまりこの子の頭で処理出来ない部分は他の妹達に分割され、代理演算をさせるように 最終信号が上位命令文を妹達に送りつけているんだ。即ち、最終信号が上位命令文を出せない状況に なれば『始動キー』は不完全な計算式の固まりと化し、最終信号に埋め込まれた『始動キー』そのもの も自然と意味をなさなくなる。こうなれば後は学習装置で治療出来るレベルまで落ちる」 ここまで判明しているなら、問題は解決したと同義ではないか。一方通行はここでようやく 心のしがらみが和らぐのを自覚した。 しかし、現実はまだ一方通行と打ち止めを許さない。 「ミサカネットワークと最終信号を切り離すにあたって、俺の術式を施すわけだが、 ここで一つの欠点があるんだよ。最終信号の超能力を人為的に消し去る必要があるんだ」 ……つまり、科学以外の手で能力を消滅させる。 電流を操れなくなれば打ち止めはミサカネットワークと繋がらずに済む。 『全く別の法則』に乗っ取って。 それは、その結果が齎すデメリットは、 「……彼女の言語機能と計算能力を削ぎ落とす。今の君の様に、だ」 4 死角からの残酷な事実。覚悟を背負ってここまで来た。打ち止めのためなら、 自分の信念も生き様もプライドも、自己の破壊に当て嵌まる犠牲なら、それらを受け入れる覚悟を。 だが、実際の代償は覚悟だけでは足りなかった。 つまりは、打ち止めを救うなら打ち止めそのものを犠牲にしろと言っているのだ。 一方通行は嘲った。打ち止めを敵に回してでも戦う決意があろうとも、 打ち止めの属する世界をぶち殺してまで、打ち止めを守り抜く手腕が無かった自分を。 言語機能、計算能力への後遺症。その重みは苦渋を洩らすほどわかる。 一方通行本人も、あのカエル顔の医者に与えられたチョーカー型電極によって ミサカネットワークの補助を受けなければ廃人に限りなく近い存在になってしまう。 打ち止めがそうなったら?もう光は途絶える。彼女をミサカネットワークから切り離す為の処方だ。 一方通行と同じ埋め合わせは不可能。待つのは物事を楽しみに笑う彼女、 自分にだけ向けてくれる、無邪気で、バカらしくて、こっちも笑い飛ばしたくなる太陽の様な笑顔、 それらが抉りとられた灰色の世界だ。 絶望が境界線を逸脱して光の世界にまで浸食してくる。その光の中心にいるはずの打ち止めに向かって。 だが、頭の中は驚愕するほど冷静だった一方通行はどうしても拭えない考えに至っていた。 (イイじゃねェか。簡単だ。この『治癒』が終われば、少なくとも学園都市のクソったれどもは もう打ち止めを奪ったり、始末しようとはしねェはずだ。打ち止め本来の役割が白紙になるからな。 言語機能?計算能力の低下?それだけの犠牲で済むなら大満足のハッピーエンドで終幕だ) そう、自分が頷いてしまえば。もう終わるのだ。戦いも、打ち止めの災難も。 自分の脳裏に焼き切れるまで刻み付けた、打ち止めのいる光の世界を守るはずの、自分の覚悟さえも。 「どうするんだい?この『治癒』なら10分で準備できる。やるなら今しかないだろう。 学園都市にこの末路を漏洩させないためなら、ここで打ち止めの『自分だけの現実』を無くすんだ」 オッレルスが何かほざいている。学園都市?そんなものもあったっけ? 放心状態だった。だが理性はこれに従えと煩く後押ししてくる。やれ、やってしまえ。 でも、でも、それでいいのか?一方通行は自分の脳、心、魂に真義を問うた。 自分の本心。未来の夢。それは、 「ォ断りだ」 はっきりと言い放った。誰かに命令されたワケでもない。熟孝して導いた論理的に正しい結論でもない。 「……このガキの生涯まではオマエも片耳でしか聴いた事ねェだろォ?こいつはな、 本来なら本当に小せェ存在のはずだったんだ。普通に大きくなって、ダチ見つけて遊んで、 黄泉川や芳川に恋愛相談なんかして、騒がしいモンには野次馬気分で覗きにいって、 それで最後に自分から笑う。そんなどこにでもいるただのクソったれの子供でいられたはずなんだ」 一方通行は信じていた。あらゆる闇や暗躍するクソ共を駆逐しきれば、打ち止めもただの少女として 生きられる。そんな純朴な幻想を。 それが本心だった。そうしたかった。ウソは無い。本当にそうしてやると無意識に願い続けていた。 だから、引き下がれない。善人だろうが悪党だろうが関係ない。 一方通行という個人のみが持つ、譲れない思いだった。 「そいつを乱すようじゃァ、納得出来ねェンだよ。言語機能?計算能力?ンなモン捨てなくても 門は開いてゆく筈だ。もし無かったとしても、俺が学園都市最強の力で風穴開けてやる。 ……だからオマエの申し出は受けられねェ。すまなかったな」 一方通行は頭を下げた。オッレルスも打ち止めの心配の末に この『治癒』を提案したのだ。無下にはできない。本来なら人に会釈する一方通行などありえないはず。 それを実感して、オッレルスは深い笑みを浮かべて頭を上げてくれと言い、 「そう決断すると予想してたよ。そうだ。どうせ未来を切り開くのなら より輝かしい方が良いに決まってる」 未来か。 「ンじゃ、俺らはここにはもう用は無ェな。夜が更けたら出てくが、それでイイよなァ? こっちもか細いヒントを幾つか持ってるしな。そいつを手がかりに動くさ。世話になった」 「ふむ……君らしくない。少し前の要点を忘れてないか?」 少し前?第一『治癒』の壮絶さに戦慄したせいか、些細な情報を抜け落としたかもしれない。 が、ここで前の記憶を取り戻した。打ち止めを救う手段は『治癒』だけではない。それは、 「第二の手段だ。禁書目録を呪縛から解放し、彼女から完璧な治療法を聞き出すんだ」 5 禁書目録。エイワス、上条と一方通行の力の及ばぬ強者達が示した最大のヒント。ここまでの パズルのピースの欠片だけでは人名なのか、書物の集積かもわからぬ得体の知れない言葉だった。 しかし、その詳細を今一番心底から望んでいた。何しろ打ち止めの命脈に直接関与する大きな意味を持つ。 それを知っている人物が目の前にいる。あまりの衝撃に目眩が思わず走った。都合の良さに腹を抱えたい。 「学園都市に属す人間では、一部の例外を除けば意味不明としか形容出来ないだろうな。 だが『こちら側』では現在、最も着目されている存在でもある。……だからこそ手を付け難くもあるが」 「待て。オマエが言ってる禁書目録ってのはコイツと関連性はあンのか?」 と、懐から拳銃を除けて一枚の拉げた紙を引っ張りだす。それに書かれた文字列を読み取らせた。 Index-Librorum-Prohibitorum° 上条が一方通行に残した、禁書目録の意を含む単語の羅列。 これが繋がるのなら目指す道の一つが浮き彫りになる。それに対してオッレルスは賛意を感じたようだ。 「ああ。それこそが鍵だ。これは禁書目録の個人名とも言い換えられるがな。よく手に入れたな」 「個人名?超能力名じゃねェのか?」 事の拍子に乗って馬鹿げた解釈を吐いてしまったが、先刻学園都市とは関係無いと断言されたばかりだ。 それを知っていたエイワスとは何だったのか。第一上条がこんな情報を見聞きしていたのもおかしい。 科学には幾千もの知識の引出しを構えている一方通行だが、 オッレルスの言う『こちら側』への理解は素人同然だった。 だが、遂に禁忌の扉をノックしてしまった。 そして知る。掌握の手から溢れ出かねない、かつて所属していた世界を外藩へと退かせる智識を。 切れ筋の跡が辛うじて見受けられるオッレルスの唇から発せられる『こちら側』の世界の概要。 それは一方通行が心得る既知の常識とは、あまりにも懸け離れた物だった。 天地が反転したのか、と忌まわしい錯覚が一方通行の全身を張り巡る。理屈はわかる。道理は通ってる。 むしろこの説明によって埋没する疑問の方が圧倒的に多い。 打ち止めを侵したウィルスの名称『ANGEL』、海原に感じた重圧、 垣根帝督の最後の呟き、エイワスの現出、 偶然回収した羊皮紙、襲撃者達の氷撃を『反射』した時に生じた七色の光。 あの黒い翼が発現した原因。 科学の枠、いや学園都市がひた隠しにした未知の現象全てに納得がいく。 「は、はは」 笑いが止まらない。白く、白皙し、白禍した一方通行は、自らを白痴と罵った。 学園都市最強の超能力者の頂点に君臨する彼は、天上から見下ろせば無知無学な赤子同然だったのだ。 気付くチャンスなら今日に至るまであった筈なのに。 例えば土御門や海原が稀に自分の能力や認識を語る時にも魔術、の一言が混じっていた。 彼らは俺を裏で笑っていたのか?闇を喰らい闇に生きるとほざいても真の闇を知らない愚か者だと。 『グループ』に在籍していたあの時期に問いつめれば、彼らも禁書目録について話しただろうか。 禁書目録。求めて探して掴み取った情報はとても簡素な物だった。 10万3000冊の魔導書、『原典』の知識を一字一句正確に記憶する少女。 インデックスと自称し、白い修道服(『歩く教会』と言うらしい)を纏うシスターだという。 (インデックス……?聞き覚えがあンのは記憶違いか?) 衝撃を無理矢理押し込めて、大雑把な追想を行うと答えは自ずと出た。 ハンバーガーを食い漁り、恩返しを勘違いし、 『一字一句正確に』バッテリーの正式名称を復唱したあの修道女か。 嘲笑した反動だろうか、今度は愉快な苦笑が芽生えて、あんな近くに鍵があった情実が馬鹿らしくなった。 だったら、そいつの頭根っこを引っ張ってでも打ち止めの治療法を教示してもらおうかと 思った境に、今度は世界情勢の現状にまで話が進んだ。どうやらそう簡単に聞き出せる状況でないらしい。 「今、禁書目録は自己制御を奪われ、イギリスの聖ジョージ大聖堂に隔離されているとの事だ。 呪縛を解くには彼女の意識を操作する遠隔制御霊装を破壊するしかない」 「つまりはその霊装とやらを保有してやがる外道を微塵に料理しちまえばいいワケか」 「だが、その外道もそれ相応の実力者だ。現時点でそいつを打破しようと動く一派も尽力しているが、 どうも成功にまでは至らないようだ。右方のフィアンマ、今は名前だけ知っていればいいだろう」 なるほどね、と頭のメモに書き殴っておく。面倒な道程が待ち構えているのには腹が立つが、 一方通行の気はむしろ晴れていた。目的が一筋に限られて、気分が高揚してくる。 「まァ、ヤル事山積みだっつーのもこの世の尋常なンだろォな。そいつが『原典』とかいう 雑誌の立ち読みにどんな魅力を感じてンのにもカスっぱちな興味があるが、戦争引き起こす代償とは 釣り合わねェ。ガキ救ったら世界も平和になりましたとか爆笑モンだな」 久々に冗談を走らせる余裕が出来た。それでも本筋は変わらない。 打ち止めのいる光の世界、それを乱す奴なら率先して潰してやる。 あのシスターも、そこにいるべき人に決まってる。 だったら両方に救済の手を差し伸べるのが一方通行の生き様だ。 「そのフィアンマっておめでた野郎のいる場所を探すのがまず第一歩か」 「そうだな。だがもう夜も遅い。明日まで待てるか?」 短時間で済むと番外個体に嘘をついたが、確かに太陽が頭を何時出してもおかしくない時間になっていた。 仕方ない、か。とドアを抜けて廊下まで歩き番外個体の様子を確認したら、 壁に凭れながら寝ていた。緊張感の無い奴だと思いつつも、自室に戻るオッレルスを見届けながら 毛布を掛けてやった。 「……風邪でも引いたら即置き去りにすンぞ」 と苦言を洩らしても、本当は連れて行くつもりでいた。息が浅い。まだ睡眠に入ったばっかりだ。 自分なりに話を聴いて、役に立ちたかったのかもしれない。少しこいつへの抵抗感が払拭された気がした。 一方通行自身もベッドに横たわる打ち止めを視界に入れつつ、徐々に微睡む眠気に従っていった。 5.5 今買ってるコーヒーに飽きた。最後の一滴が舌に潤いと苦さを与えた際にそう確信した。 ソファーに横たわっていた一方通行は今飲んでいた飲料の空き缶をゴミ箱に投げ捨て、 床に倒してあった現代的なデザインの杖を地面と垂直に立てて直立し、玄関へと向かった。 刺激的な匂いが鼻に付く。寂れていた筈のキッチンは今や選抜きされた食材と 使い込んだ調理具が並んでいる。それらを手に取り料理を進める茶色の毛髪の女性を横目に見つつ 外へ出た。近所のコンビ二に新商品のコーヒーが入荷した筈だ。 「堅苦しくてタマンねェな」 ジジ臭い文句を呟きつつ杖をついて前進する。晴天で日光が眩しい。紫外線を反射しようが目に焼き付く。 しばらく歩くと横道から誰かが飛び出してきた。無意味と知りつつも条件反射で電極のスイッチを入れる。 右手で触れられた彼は『反射』が適用しているにも拘らず、比重に耐えられずに横倒しになった。 杖がガシャンと鉄骨が落下したような不快音を放ちつつ地面に転がった。 接触した男がそれを拾い上げ、テカってしょうがない笑顔を浮かべつつ一方通行に手渡す。 「いやー義兄さん、マジですいません。この『御坂』当麻と不幸を共有しちゃうのも嫌ですかねぇ?」 ツンツン頭の男は学園都市最強の怪物だった彼に軽口を叩く。ハァ?と一方通行は口が開いてしまう。 「オマエを義弟と認めた覚えが無い」 「あっー!この人、未だにツンツン態度が途切れてない!俺そんなに嫌われてるの!?」 能力使用モードを解除しながら再びコンビ二を目指す。関わったら負けだ。 「いや、でも口を訊いてくれるだけ有難いかなーとも思うワケですよ。最初は顔合わせたら ちゃぶ台やら電灯をぶん投げられちゃって、もうこの人俺との姻戚関係を人生の汚点と考えてるんじゃ ないかと思う度に涙が滝の如く噴出して……って無視ですか!?耳ほじってるし!」 足が自然と早くなる。時間の無駄は所詮損だ。男はそれからも「これはもうDVの域だよ……」とか 「家内に相談しようかな……」などと呟いている。絡んでほしくて仕方ないようだ。 心底怒りを込めて真正面に立って怒鳴った。 「あのなァ!何度も繰り返すが、俺と同居してンのはあくまで妹達であって、オマエの家庭とは 何の接点もねェンだよォ!俺はオマエの義兄じゃねェ!親戚面してンじゃねェぞコラ!」 が、御坂当麻は真っ向から向かい合って、 「そんなに恥ずかしい事じゃないって俺も何度も言ってるじゃないか!妹達も美琴の『妹』に かわりないだろ!?だったら家族だと誇って当たり前だ!血?体裁?まだそんなの気にしてるのか!?」 言い合うとすぐこれだ。こっちが口火を切っても、必ずペースを奪われる。 「そりゃ過去にも色々あったさ!でも大切なのは俺達が勝ち取った『今』だろ!手を取り合って 助け合わなきゃ、また昔みたいな争いになっちゃうだろ!?第一、いがみ合ってるのは俺と 義兄さんだけじゃないか!」 「だからその義兄さんってのをやめろっつってンだよォ!」 あっという間にヒートアップする二人。その内に民衆が集まってきてザワザワとひしめき合う。 それに一足先に気付いた一方通行は嫌々矛を鞘に戻し、周りを睨んで人を払った。 今度こそコーヒーを買いに行こう。とまた歩行を始めると、 「第一位~!お財布忘れてるよ~!」 「またあの人と言い争ってるし!いい加減、過去は水に流して欲しいってミサカはミサカは御坂家の 安穏をもう一度祈ってみたり!」 声域が全く同一かつ、一方通行の『嫁と娘』が夏に見合った服装を靡かせながら坂道を駆けて来る。 顎が外れそうになるのを空いた左手で押さえつつ、ハァ、と重い、重ーい溜息を深く吐いた。 その様子を確認した当麻が二人の助力を期待しつつ、状況の一変を狙う。 「あ、義兄さんお金持ってないんですね?だったら俺がタダで貸しますよ! 財布持ってきてくれた二人には悪いけど、ここは義兄弟の親睦を深めるという大義名分に乗っ取ってど」 「なにそれ!気の使い方にも善悪があるって力説してたのあなたじゃん!ってミサカはミサカは 言動の整合性にツッコミを入れてみたり!」 「うむ、でもミサカはあなたの作戦は意外と的確だと言わざるを得ない。 金の切れ目が縁の切れ目なら、金の繋がりは縁の安寧だとも言えるよね!」 「……オマエらそこまでして俺を懐柔させたいワケか?逆に癇癪玉が破裂しそォだぞ……?」 正直さを追求して、ついうっかり文句を滑らせたら、かえって三人の説得がエスカレートした。 「また怒って破壊活動か!?俺にあたるのは良いけど周辺への被害、いや、自分の保守のために ミサカ達の思いをこれ以上無下にしようっていうなら、まずはそのふざけた幻想をぶち殺す」 「この人は悪くないし、あなたを一番心配しているのはこの人なんだよって客観性を捨てて 涙を浮かべてみたり……ってミサカはミサカは本気で悲しみを背負ってみる」 「第一位は素直になってほしいな。ミサカは知ってるよ?この人が仕事でヘマした時も 第一位がフォローに回って、謝りの電話を代わりに深夜にかけ続けたのを。 本当は家族として認めてるんだよね?」 あのな、と本心を述べようとさすがに思い、ただ俺は義兄さんと呼ばれるのに羞恥心を感じているだけで 普通に一方通行と言い換えて欲しいだけなんだ、といったニュアンスを伝えようとしたら、 「……ほぉおー。どうやらまたこの二人にお灸を据える必要があるようねぇ……?」 『御坂』当麻、打ち止め、番外個体の背後から、重圧を超越した色濃い気配が二つ飛来してきた。 三人の動きがビクゥ!と石像の如く静止する。そしてすぐグダダダダと鐘の様に小刻みに振動していった。 「これ以上おいたが過ぎるようなら、即刻断罪を執行しますとミサカは最後の警告を腹黒く押し通ります」 一方通行だけがその鬼気迫る激情を直視した。あいつの恐妻とその姉妹が 正に世界の終焉を開闢させる瞬間を。歯が小刻みにガタガタ鳴る。 『反射』を展開しても耐えられるかどうかわからない攻撃を察知して、 一方通行はただただ汗と血の匂いに怯えるが故、底知れぬ恐怖に震える指先をスイッチに持って行った。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2138.html
旧本編スレの第7章以降の纏めはこちらです。 それ以前の纏めはこちらです。↓ こちら 14章第2部以降は2ページ目に移転しました。↓ http //www31.atwiki.jp/kinsho_second/pages/990.html まとめ編集者よりお詫び。 量が増えたのと書き手のご要望により一部オリキャラの設定を追加したため本文がかなり下の方に行ってしまっています。 申し訳ありません 【オリジナルキャラ】 ↑ここにあるオリキャラは旧本編スレで登場したオリキャラです。 ▲ 第七章『とある聖夜のバカップル』 第一部 12/23 プレゼントどうすんの? この手のイベントは女性のほうが楽しみにしているんですの。 午後、バカップル達が動く 嫉妬する女達 とあるおせっかいな母親たち コスプレバトル!? コスプレ大会の参加者の方ですよね? コスプレよ永遠なれ! 膝枕も永遠なれ!! コスプレの代償は大きいんだよ! B級映画のススメin学園都市 驚愕の事実 忘れてないか?今日がクリスマスって事を! 偶然が招く史上最大の不幸 戦闘というのも馬鹿らしい?大騒ぎ 学園都市最強=ロリコンの不幸 パーティーに参加しますよね 学園都市最強の悲劇? 思い込みはほどほどに とある大忙しな初春 プレゼント交換 第二部 東京経由○○行き? ドタバタの予感… 驚愕の事実2 招待客多すぎ!! 新居 移動 寄り道at東京 親たちも頑張った? これもカップルかな? 空から降って来る系の『人びと(複数形)』 同時進行で進む。 人の欺瞞はかくも邪悪なり? 第三部 パーティー 参加者来る。 男達の悲劇HIGEKI 世界一騒がしきパーティー 女たちの晴着HAREGI 破壊音は時と場所を選ばない 困難、もしくは意味のない証明 バカップルのドタバタ 上琴を震源とする騒乱~序章~ 前略~第2章~ パーティーの出し物が…… 喜劇と悲劇の同宿 ▲ 第八章 とある年越し 年末のドタバタは… 年末の内戦 年末の世界大戦 鎌倉戦線以上ありまくり!!! モトハル エリハル 年越しそば 女2人 ▲ 第九章 とあるあけおめ 初詣への道 とある危険な初詣 不意うち これGame?あァ最高のゲームだよォ!! まだかランチ とあるシスターの敗北 ゲームはお好きですか? アレイスターの遊び ▲ 第十章 とある高校のとある日常 帰 朝 始 雪 業 乱 4 5 仕事 食 とある風紀の「異常なし」 戦 覚悟 宴 旗男 宴の終わりは突然に。 夜 ▲ 第十一章 適者のみ生存す 合宿へ… 地下要塞準備よろし! サバイバルの始まり 初夜? 教師達のIKUSA ラストオーダー 打開策 搭載せしは通常弾頭にあらず 恐るべきVIP 逆襲 帰還と停戦 宣戦布告と玉音放送? ハンター 真の修羅場における行動マニュアル サバイバルとはかくも危険なり。 The End of サバイバル いつもここに来ることになるのはなぜでせうか?そりゃ、アンタがアンタだからじゃない? 終わりなきバカップル …最後はやっぱりドタバタなのね…不幸だ。 ▲ 第十二章 テストと戦争の融合at学園都市 諸々の始まり 集結 氷結光線(レーザースノウ) エリハル弐号機 ブレイン 女王エリザード 心理掌握 新居パート2 何かの因縁!? 集合 カオス 上琴の個室 移動中… 二つのバカップル 決着 それぞれの感想 叫びと説教 学園都市最強vs聖人 元アイテムの一人vs新たなる光の一人 初の新居訪問者 とある一人の思い 義妹の告白 ▲ 第十三章 とあるバカップルの一日 第一部 とある英国人達の学園都市探訪 起床 連絡 教会へ移動中… 聖人or学園都市最強vsアステカの魔術師 集合 学園都市最強の怯え 学園都市最強の暴走&絶望 とある一人の地味な仕返し 事情聴取 第二部 とある新居の大騒動 聴取終了後の行動 寮監の後悔 とある昼食の会話 上条勢力、やはり只者じゃないなbyアレイスター 家にアミューズメント!? 数ヶ月前の空間移動 何でこンなに燃えているんだァ、この三人は… 二人の義妹の答え 一発芸 ▲ 第十三.五章 とあるバカップルの反省 反省 ▲ 第十四章より先は2ページ目に移転しました。(携帯閲覧の枠を越えたとの通報により。) 2ページ目 ▲
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/2621.html
【種別】 施設・地名(仮) 【初出】 とある科学の超電磁砲SS② 第一話 【解説】 ロシア東部の原野に存在する実験都市。 学園都市の協力機関であり、元々は経済効果を調べるための実験施設だった。 その為、現在でもプロジェクト=コードEICのような実験が行われている。 あらゆる場所で拡張現実(AR)の利用を可能とする、半公開型ARシステムが非常に特徴的。 半公開型AR用のディスプレイとするため、街の道路からビルの壁面や看板に至るまで、 街の景観や地形そのものがタッチ式モニタ化されている。 その影響で、ビルや柱などは平面・曲線などはあるものの、凹凸の少ない造りとなっている。 御坂美琴曰く、「目がチカチカする」。 なお、入場時にはIDのチェックがあり、登録されたアカウントを通して半公開型ARにアクセスすることになる。 内部の治安維持は警察が取り締まる他に、 店員と兼業で迷子捜しや万引き等に対処する『保安員』の制度が存在する。 『保安員』は警察活動の上で必要な場合、入場時のアカウントを監視する権利を持つ。 アカウントの利用履歴確認はもちろん、床面のAR用モニタに残る『足跡』を追尾することも可能。 最初は『試供品の見本市』のような施設だったが、 色々必要な物を詰め込んだ結果、サイズがドーム球場650個を超えてしまうことが分かった時点で、 一つの街として登録することになった。 「お金に関する心理効果を徹底的に研究する事」を旨として建築されており、 来訪者の訪れた店舗、購入した物、その傾向・環境を実測のデータとして採取し、 お客様の集まりやすい、あるいは集まりにくい環境を算出することを目的とする。 巨大商業施設のために場所取りでも一悶着あり、 地元の小店舗との共存との兼ね合いによって『原野のど真ん中』にまで回されてしまった経緯がある。 その影響で専門の鉄道網やハイウェイ、民間空港、滞在用ホテルなども追加建設され、 更に敷地面積が増していった。 逆に言えば、インフラの整備をしなければならない程の来客があるということでもあり、 「世界最大のウィンドウショッピング施設」として、テーマパーク感覚での来店者も多い。 ホテル・免税店などの『外向け』の施設は都市部と同じくビルの集合体だが、 メインとなる商業施設は一つの『とてつもなく巨大な構造物』となっている。 その成り立ちから、中心部にメインとなる巨大商業施設があり、 施設を取り囲むようにホテルや免税店などのビルが立ち並ぶ。 なお、あくまで「ショッピングセンター」としての体裁のため、ビルは地上五階分程の高さしかない。 巨大施設内は、生活必需品をまとめたブロックと、娯楽や嗜好品などをまとめたブロックで2分されている。 区画整理されている関係から、昼と夜では感じがガラリと変わる。 ナイトレジャー区画は煌々と明るく、日没終了の区画は一切の光がない状態。 その雰囲気は夜の学校にも似る。 ナイトレジャーの代表的な一つにカジノが存在する。 ロシアだからかは不明だが入場・利用に年齢制限はなく、親子連れが利用する場面も。
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3732.html
作中に登場した魔術・術式・霊装の一覧 人物の項目に魔術について記述がある場合はそちらにリンクしています。 作中に登場した魔道書の一覧については魔道書の項目を参照してください。 超能力についてはこちら→能力一覧表 ●目次 十字教神の子・天使 十二使徒・聖人 その他 近代西洋魔術カバラ 神話系北欧神話 ケルト神話 アステカ神話 日本神話 インド神話 エジプト神話 クトゥルフ神話 その他 土地・民間伝承系(童話など) その他流派錬金術 陰陽道 呪術 ルーン魔術 魔女術(ウイッカ(未編集)) 基礎魔術 分類不能な魔術複数神話統合術式 系統不明 十字教 神の子・天使 天体制御(アストロインハンド) 硫黄の雨は大地を焼く 神よ、何故私を見捨てたのですか(エリ・エリ・レマ・サバクタニ) ゴルゴダの十字架(The_ROOD) 車輪の大蛇 神戮(しんりく) 水翼(すいよく) 聖人崩し(せいじんくずし) 聖なる右 聖母の慈悲 天罰術式(てんばつじゅつしき) 晩餐の魚 光の処刑(ひかりのしょけい) 神様殺しの槍(ロンギヌスのやり) 十二使徒・聖人 アエギディウスの加護 アスカロン アンデレ十字 海流操作魔術 使徒十字(クローチェディピエトロ) 撃墜術式 十字架の魔術 聖母崇拝術式(せいぼすうはいじゅつしき) 聖カタリナの車輪伝説 聖ジョージの聖域(セントじょーじのせいいき) 聖バルバラの神砲(セントバルバラのしんほう) ダルクの神託 トマス=ベケットの血の奇跡 ニコラウスの金貨 マタイの硬貨袋 ヨセフの聖杯 ヨハネの迎撃術式 自動書記(ヨハネのペン) その他 歩く教会 イヴの術式 硫黄の炎 エクス=ヴォト 乾杯 禁色の楔(きんじきのくさび) 刻限のロザリオ C文書 鐘楼斉唱(しょうろうせいしょう) 震災術式(しんさいじゅつしき) 竜王の殺息(ドラゴンブレス) 七つの大罪 蠅の王(ベルゼビュート) マラキの予言 近代西洋魔術 自己情報無限循環霊装(アーキタイププロセッサー) アイティエール・アバター 最小衝突理論 風の一四枚(ソード) シジル 呪詛の魔術剣 召喚爆撃(しょうかんばくげき) 西旗 属性魔術【メイザース】 タットワ テジャス 蓮の杖(ロータスワンド) 吊られた男(ハングドマン) ピジョン・ブラッド magick magick FLAMING_SWORD ヤッキンとボアズ ヤッキンとボアズ【アニー】 ヤッキンとボアズ【ヴィース】 カバラ アブラ・クアタブラ 御使堕し(エンゼルフォール) 死者の鎧 完全なるゴレム ゴーレム=エリス 薔薇の術式 水よ、蛇となりて剣のように突き刺せ(メム=テト=ラメド=ザイン) 神話系 北欧神話 弩(いしゆみ) ヴィーダルの靴 ヴィーティング ヴィゾヴニルのお膝元 ウートガルザロキの術式 死者の軍勢(エインヘルヤル) 知の角杯(ギャッラルホルン) 主神の槍(グングニル) 主神の槍(グングニル)【オティヌス】 主神の槍(グングニル)【ブリュンヒルド】 グレイプニル 剣と癒しの石の術式【エミリエ】 剣と癒しの石の術式【ベルシ】 骨船(こつせん) スキールニルの杖 戦乱の剣(ダインスレーヴ) タルンカッペ 万象の金(ドラウプニル) セイズ魔術 ソーロルムの術式 トールの術式 封の足枷(ドローミ) 九人祝い(ナインサポート) ナグルファル 鋼の手袋 フェンリルの術式 ブリーシンガメン 北欧王座(フリズスキャルヴ) 月輪神馬(フリムファクシ) フルングニルの石材 フルンティング 豊穣神の剣 ヘルの術式 雷神の槌(ミョルニル) ムスペル メギンギョルズ モックルカールヴィ 赤き洪水(ユミルズオーシャン) ヨルムンガンドの術式 ラティの錐(ラティのきり) 破滅の枝(レーヴァテイン) ロキの投網 ワルキューレ ケルト神話 ダルヴ=ダオル 贄の術式 空飛ぶ剣(フラガラッハ) 貫通の槍(ブリューナク) アステカ神話 太陽の蛇(シウコアトル) 自殺術式 トラウィスカルパンテクウトリの槍 雲海の蛇(ミシュコアトル) 日本神話 梓弓(あずさゆみ) 雷切(らいきり) インド神話 アグニアストラ アグニの祭火 ガーンディーヴァ シヴァ=イミテーション トリシューラ ブラフマーアストラ パーシュパタ パラシュ ピナーカ エジプト神話 涙の術式 バステトの術式 クトゥルフ神話 輝くトラペゾヘドロン 分類不能(ブランクペーパー) ルルイエ その他 舜帝の剣(しゅんていのけん) 宝貝(パオペイ) レグバ=アティボンの時間魔術 明王の壇(みょうおうのだん) 土地・民間伝承系(童話など) アドリア海の女王 アンの盾 一本足の家の人喰い婆さん オナーズオブスコットランド ガラスの靴 禁糸結界(きんしけっかい) こっくりさん「のようなもの」 サンドリヨン 三重四色の最結界 死の水 シャンボール 縮図巡礼(しゅくずじゅんれい) 全次元切断術式 ダモクレスの剣 断頭金貨(だんとうきんか) ドナーティのホロスコープ ニャニャブレムブ ペクスヂャルヴァの深紅石 連合の意義(ユニオンジャック) 妖精化 レーシー ロビンフッド ロレートの家 その他流派 錬金術 黄金練成(アルス=マグナ) 瞬間錬金(リメン=マグナ) 陰陽道 赤ノ式(あかのしき) 黒ノ式(くろのしき) 占術円陣(せんじゅつえんじん) 理派四陣(りはしじん) 呪術 鉱石ラジオ 屍蝋の歯車(しろうのはぐるま) 霊的蹴たぐり ルーン魔術 炎剣 神隠し 酸のルーン 炎のルーン【レアシック】 炎のルーン【アルファル】 水のルーン 魔女術(ウイッカ(未編集)) 熊の脂肪 三倍率の装填(リロードスリータイムス) 基礎魔術 ※さまざまな神話・流派で使われる、普遍的な原理・効果を持つ術式 回復魔術 星座の魔術 性魔術 ダウジング 人払い 感染魔術 類感魔術 分類不能な魔術 複数神話統合術式 魔女狩りの王(イノケンティウス) カニバリゼーション 業(カルマ)の術式 神威混淆(ディバインミクスチャ) 唯閃(ゆいせん) パターン魔術 ローゼンタール式死霊術 系統不明 自動切断(オートヒューズ) 鏡合わせの分割 魔滅の声(シェオールフィア) 強制詠唱(スペルインターセプト) 施術鎧(せじゅつがい) 天使の涙 伴天連奉納兼光透晶 飛沫 プネウマなき外殻 フリーパス 衝撃の杖(ブラスティングロッド) 『自動書記』の遠隔制御霊装 模倣神技
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/465.html
「店の名前や注意書きはともかくとして、あのチビガキのことを考えればここが妥当だと思うのですが皆さんはどうでしょう?」 「せやなぁ。あの腹ペコシスターのことを考えればここがええけど注意書きが何ともまた……」 「僕は賛成だね。お金も少ないし、それにこの店もインデックスの胃袋と食欲には勝てはしないだろうさ」 「そうだけどよぉ、店の名前が悪すぎだろ……。『くいだおれ』ならまだしも『喰わせ殺し』だぜ」 先行グループが見つけた店はバイキング形式のレストラン『喰わせ殺し』というネーミングがよろしくない店だった。 しかも入り口の注意書きにはやけに挑戦的なことが書いてある。 〔当店はお1人から団体様まで大歓迎。1人1500円で食べ放題! 団体客に限り1人でも当店が決めた1500円分の食事を食べれば全員タダ!〕 〔ただし全員がこちらが決めた1500円分の料理を食べられなかったら全員倍額お支払い。制限時間は2時間、食えるものなら食ってみるがいい!〕 飲食店としてこれはどうなのかと思うのだが、それでも潰れていないので店の景気はいいようだ。 「ねえねえとうまのお母さん、りこう。これは私に対する挑戦状と受け取っていいのかな?」 「あらあら、インデックスさん的には闘志が湧いてきた感じかしら~? でも確かに挑戦的ね~。インデックスさんには頑張ってもらわないと♪」 「大丈夫、いんでっくすの食に対する強い思いがあればきっと勝てる」 「よーっし! 今日のランチはリミッター解除、だけど食への感謝を忘れず一口50噛みは忘れずに頑張るんだよ!」 インデックスは知らない、この『喰わせ殺し』という店が過去99組の団体客を悉く返り討ちにしている脅威の店だということを。 『喰わせ殺し』は知らない、この店に訪れようとしているシスターがフードファイターも裸足で逃げ出すほどの驚異的な食欲と胃袋の持ち主だということを。 「ねえねえ絹旗ちゃん。私達倍額払わされることになっちゃうのかな?」 「超心配無用です。私も実際には見たことありませんがあのシスターの超食欲は凄いと聞いています。超大丈夫のはず……です」 「せやけどこの店の注意書きの自信は異常やで。いくらシスターはんでも今回ばかりは勝てへんのとちゃうやろか?」 不安を覚える乙姫、絹旗、青ピとは対照的に全く不安に思っていないのは黒子、ステイル、浜面。 「……あの暴食シスターに勝てる食べ放題のお店などあるわけがございませんの。わたくし達に目を付けられたのがこの店の運の尽きですわよ」 「これでお金が浮くんだ。インデックスには目一杯食べてもらうとしよう。この店が悲鳴を上げるほどにね」 「俺達の苦労が報われるんだ。この店には悪いが敗北の味ってのを味わってもらおうぜ」 かくして昼ご飯を食べる場所を決めた先行グループの代表、詩菜が当麻達にこの店の場所を伝えた。 それから10分後、当麻達も合流し、改めて当麻一行は昼食を摂る為に『喰わせ殺し』へと足を踏み入れるのだった。 入店するやいなやインデックスは早速店長に宣言する。 「表の挑戦状受け取ったんだよ!!」 「ほう、お嬢さんで百組目だぞ?喰わせ殺されるのは…」 どうやらこの店長事態が挑発的な態度らしい。 「ふっ、舐めてもらっちゃ困るんだよ!!こっちは腹ペコなんだよ!!そっちこそ喰われ殺されるんだよ!!」 「ほう、お前さんは食い意地張ってるみたいだな…いいだろう!!その挑戦受けて立つ!!」 今、意地と意地がぶつかり合う!! 「ねぇ、本当に大丈夫かしら…?」 「インデックスなら軽く平らげるだろ?」 1時間50分後。 「ゲフー。もうお腹いっぱい、食べられないんだよー。」 「あきらめるなインデックス!!」 「そうよ、倍額なんてイヤよ!!」 インデックスから見て一番『遠い』上琴が悲鳴を上げる。 あまりの食器の数にインデックスが見えない。 するとそこへインデックスの『敗北宣言』を聞きつけた店長がやってきた。 「フムフム、終了10分前まで粘るとはスゴいねえ…… … えええええええーーーーーーっ!!!!!!!!!!!?????????」 店長の悲鳴の意味するところはただ一つ。 「た、食べきっただとぅ!!!!??????」 「「「「「「「「「「「「「「「ぬぁーぬぃー!!!???」」」」」」」」」」」」」」」 店員のみならず居合わせた客までもが悲鳴を上げる。 「ううう。」 だがインデックスは悔しそうである。 何故かというと。 「周りのみんなが残してくれてるのに食べられないなんて!こんな屈辱初めてなんだよ!!!!」 正確には隣の打ち止めの分を手伝った所でギブアップしたのである。 「さ、さすがだインデックス。」ステイルも驚きを隠せない。 「…そんシスターの胃袋に入らない物ってないんとちゃう?」 青ピの意見ももっともである。 「がーーーーーはっはっはっはっ! まさか『喰わせ殺し』が喰い殺されるたぁな! 負けたがいい気分だぜ!」 『喰わせ殺し』の店長はインデックスの食べっぷり、そして苦しそうながらも笑顔を見せていることに嬉しくて大笑いした。 早くも胃の中身を苦しくならない程度に消化させたインデックスが上から目線で店長を労う。 「このお店はいい仕事してるんだよ。味も最高、全世界のあらゆる料理を取り揃えたレパートリー、そして店員さんの質の高い接客。どれを取っても文句無いんだよ♪」 「ありがとよ。史上初の完食者の嬢ちゃんに褒めてもらえるたぁ光栄だねぇ」 インデックスの指摘通り、店の名前こそ『喰わせ殺し』と悪いのだが店そのものの質は非常に高かった。 味は勿論のこと、全世界の色々な料理(ゲテモノ系は除く)を取り揃え、店員の細やかなサービスに最高の笑顔、どれを取っても高い水準を誇る。 そんな中、どう考えても設定金額を大幅に超える量を食べたことに不安を覚えた当麻が尋ねる。 「あの~、これだけ食べて大丈夫なんでしょうか? うちのインデックスのしたこととはいえ赤字では無いでしょうか?」 「細かいこたぁ気にすんな兄ちゃん! むしろこれだけ食べないと一人1500円にならねぇんだからよ! そこの嬢ちゃんの彼氏ならドンと構えてろい!」 「店長さん、それは違うんだよ。とうまの恋人は隣にいるみこと。その辺は勘違いされると困るかも」 「ほぅ! 兄ちゃんその歳でそんな可愛い嬢ちゃんと付き合ってんのか! 成程なぁ、よく見りゃ似合いのカップルじゃねぇか! こいつはめでてぇ!」 『喰わせ殺し』の店長の豪快な性格にインデックスやマイペースな性格の者達以外の面々は圧倒されっぱなしだ。 料理に満足していた当麻一行だが、食べ過ぎたせいもあってすぐに動くのはきついと思っていると店長から嬉しい申し出がなされる。 「本当なら2時間経ったら帰ってもらうとこなんだが今日は気分がいいからな、好きなだけ休んでいってくれ! その間に腹減ったらまた食ってもいいぞ!」 「あらあら~、そのようなことを言っていただけるなんて~。インデックスさん、店長さんに代表としてお礼を言ってあげて」 「ありがとうなんだよ♪ じゃあ遠慮なく休ませて貰って遠慮なくまた食べるんだよ!」 「いんでっくす、少しは自重した方がいい。さっきよりは食べないと約束するなら大丈夫だけど」 お礼を言うインデックスとそれを上手く操縦する詩菜と滝壺に感心しつつ、店長はインデックスの頭をグリグリと撫で回した。 店長は仕事に戻る前に、インデックスに新たな挑戦状を叩きつける。 「ああそうだ。シスターの嬢ちゃん、あんたインデックスっていうんだよな。普段はどこに住んでるんだ?」 「店長さん、この子は学園都市に住んでるんだぜい。しかもそこの柄の悪い神父と一緒に住むことも決定済みにゃー♪」 「ほほぅ、学園都市か。よし決めた! 『喰わせ殺し』学園都市店のオープンをここに宣言するぜ! インデックス嬢ちゃん、腹ぁ空かせて待ってろよ!」 土御門の言ったインデックスとステイルの同居の件は勿論嘘で、どうせ学園都市に配属されるのだからそうなるだろうという推測だけ。 『喰わせ殺し』の店長は学園都市店設立とインデックスとの再会を宣言すると、店の業務へと戻って行った。 食べすぎでまともに動けない当麻達は店長の好意に素直に甘えることにし、体が楽になるまで休憩することに。 「おい土御門! さっきの発言はどうゆうことだ? 僕とインデックスが学園都市で生活って何かの冗談かい?」 「それが冗談じゃないんだにゃー。詳しい話はロンドンに帰ってから最大主教から聞くといいぜい。実はお前さんと禁書目録は」 そんな中、土御門はインデックスとステイルに今後の予定を伝え始めるのだった。 「実は最近学園都市を襲ってくる魔術師が前より多くなって来ているんだにゃー。だから」 「ん?魔術師達が学園都市を襲っても何もメリットが無いじゃないか。インデックスはイギリスにいるからむしろイギリスの方が危険じゃないのかい?」 「違うぜい違うぜい、細かいことは説明したくないが学園都市にはカミやんがいるんだぜい?」 「待ってくれ、それはつまり上条当麻を殺して得する魔術師が居るということか?」 「そうそう、右方のフィアンマは覚えてるな?」 「な!?今はネセサリウスに勧誘されてるはずじゃ!?」 「そう、確かにフィアンマはネセサリウスに勧誘されている。だが、上条当麻を殺したら右方のフィアンマが帰ってくると信じている信徒達がいる。」 「確かローマ正教はフィアンマを神として拝んでいる信徒達がいるとか…」 「ああ、だから神を堕落の底に突き落としたカミやんを殺せば帰ってくる。もしくは右方のフィアンマより高い地位に立てると思ってるんだろうな。」 「いや待てよ、確かそういう信徒達もまとめてヴェントやアックアが管理しているはずだぞ?」 「それと同時に抜けてる信徒達もいるんだ。困ったことに前の神の右席候補達がな。」 「何!?」 「数はざっと六百人、ネセサリウスが捕まえたのがたった三十人。」 「確かにそのような報告は受けた気がするがそれが何故インデックスを学園都市に招く必要がある?」 「ヴェントって奴は天罰術式って厄介な術式を出してきた、その為の対策だ。天草式が呼ばれたのも同じ理由だ。隠れた術式を見つけ出すのは奴らにとっちゃ専門だからな。ちなみに学園都市からもOKが出てるから食料の方は確保してくれるらしいぜよ?」 「そうか…」 「だから出来るだけ早く禁書目録とイギリスに帰ってくれると助かる。ついでにオルソラも」 「この状況でふざけるな!!」 と、これからやんちゃな遊びが始まるかと思っていたが 「えーと…この人も魔術師なの?」 そりゃ学園都市の人間が魔術のこと話していたら驚くよね~。インデックスサン!! 「ありゃ?言ってなかったかにゃー?」 「これっぽちも言ってないんだよ!!私は完全記憶能力という素晴らしい能力が備わった脳みそがあるんだから!!」 「言って無かったかにゃー?」「彼女が言ってるんだから言ってないんじゃないのかい?」等とほざいている。 「カ・ミ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・な・ん・だ・よ!!」 「何故にー!?」「何で僕までー!?」と二人まとめて噛み付かれている。 「いんでっくす、そんな所でおいしくないもの食べてもしょうがないからこっちを今の内に食べよう。」 「はーい!!」 なんとか危機を逃れた魔術師達だった…。 「何で噛み付いてみたんだ…?」 「ノリじゃないかにゃー?」
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/176.html
【種別】 人名 【初出】 八巻 案内人としては六巻で出ている 【CV】 櫻井浩美 【解説】 【人物】 【能力・スキル】 【作中での行動】 【余談】 【解説】 霧ヶ丘女学院二年生の少女。 能力はレベル4の空間移動能力『座標移動(ムーブポイント)』。 希少な空間系能力であり、かつてはその能力を生かして窓のないビルの『案内人』を務めていた。 【人物】 お下げのように後ろで二つに束ねた長い茶髪が特徴的。 (作中では結われた髪の先は細長く尖っているように描かれている) 上半身は桃色のサラシを巻いて上にブレザーを羽織り、下は冬服のミニスカートに金属ベルトという露出度の高い格好をしている。 アレイスターの命令で、イギリス清教のエージェントであるステイル、多重スパイである土御門など、 VIP連中を窓のないビルの内部に運ぶ『案内人』を務めており、その関係で『プラン』に関わる情報も幾つか知っていた。 十九巻においては、グループの他のメンバーからあからさまなショタコン女呼ばわりされ、かなり慌てふためいていた。 超電磁砲第73.5話には本格的にそういった描写があり、 男子小学生に自らの保有するランドセルを背負わせようとしたり、 自宅に誘って宿泊させようとしたりとかなりアレな人。 また、このシーンの結標の表情は漫画版禁書目録の11巻での表情に寄せるというファンサービスがなされている。 食事に関してはヘルシー志向らしく、高級サラダを口にしているシーンが何度かある。 【能力・スキル】 空間移動系最高の能力『座標移動』を持ち、直接戦闘から味方のバックアップまで幅広くこなす。 自由度の高すぎる能力に基準をつけるため、 能力を使用する際は警棒兼用の軍用懐中電灯を照らして軽く振るい、照準を定めている。 超能力者認定されてもおかしくない強大極まる能力だが、 二年前のカリキュラムにおいて転移座標の計算ミスにより片足が壁にめり込み、 それを不用意に引き抜いてしまったことで密着していた足の皮膚が削り取られるという大怪我を負った。 この事故がトラウマとなり、それ以来自分自身を転移させると体調が狂うほどの激しい精神的消耗を受けるようになっている。 そんなトラウマを抱えながらも、初春はやりようによってはレベル5とも戦えそうと見ている辺り、元の強さがうかがえる。 なお、10月9日の少年院の件でトラウマを完全に乗り越えた結果 10月17日時点では自身の転移も軽々と行うまでになっており、 現在ではレベル5の認定を受けてもおかしくない状態になっている。 【作中での行動】 望むままに人を傷付けることすらできる強大な能力から、過去には力に怯えていたこともある。 それでも自分が力を得る必要性が何かあったのだろうと我慢していたが、 量産能力者(レディオノイズ)である妹達たちの結果を知って、 人以外にも能力が宿る可能性がありうることを知り、 「何故自分にこんな力があるのか」「何故自分である必要性が」 という疑問を共に抱いた仲間の能力者達と共に、 『樹形図の設計者』を再構築して 「人間以外が能力を持つことが可能かどうか」の演算を行うことを計画し、 学園都市外部の組織と接触していた。 “残骸”争奪戦の中心人物だったが、白井黒子との戦いの中で、 『自分が人を傷つけてしまうのは能力のせい』という自分の根幹を 『己の不幸を能力のせいにして安心しているだけ』と否定される。 最後には黒子を能力ではなく銃で止めを刺したことから 『今まで人を傷つけてきたのは能力ではなく自分自身』だということを悟り、自分で否定してしまったことで精神が不安定になり能力が暴走。 もはや本来の目的を失い、外部組織に残骸を渡すことだけを目的とし自我を保っていたが 外部組織も警備員に壊滅され、 路頭に迷っているところを騒ぎに乱入して来た一方通行に倒される。 その後、彼女の後を追ってきた上条の手により救急車で病院に搬送されている。 なお、この際に一方的に蹴散らされたことが新たなトラウマになり、 低周波振動治療器の補助がなければ制御できなくなるほどに能力が不安定化している。 残骸の件以降、共に事件を起こした結標本人以外の能力者の仲間たちは 少年院の特殊房に入れられたため、事実上学園都市に人質を取られている状態となっており、 彼らを救う為に特殊な器具を用いることで不安定な能力を“補強”し、グループの一員として暗躍中。 十五巻ではアレイスターの殺害を目論んだブロックに、 『案内人』である結標とその交渉材料として仲間たちが狙われた。 しかし守るべき仲間を救うためにAIMジャマーの影響下であるにもかかわらず補助器具を引き剥がし、 照準用の懐中電灯も放り捨て、自身のトラウマをも乗越えて能力を行使し、手塩との戦闘に勝利する。 そして、その時に起きた事実と芽生えた感情を強く心に刻みつけ、 必ず仲間を救い出す決意をし、グループと共に再び動き出す。 第三次世界大戦以後、一方通行と学園都市上層部との取引により暗部が解体されたことを受け、 彼女の仲間たちは解放され、彼女自身も暗部を抜けて今は一介の女学生に戻っている。 ちなみに霧ヶ丘女学院からは留学扱いとされ、現在はどういう経緯か小萌先生の家に厄介になっている。 暗部こそ抜けたものの、オペレーション・ハンドカフス発令時には『壊滅手配』に指定されていたらしく、 第二三学区で今後の立ち回りを考えているところで浜面達とすれ違っている。 その後は死体安置所の冷凍ロッカーに隠れ、オペレーション終了まで逃げ延びた。 【余談】 旧約十九巻にて、小萌先生のもとで野菜炒めのレベルから料理を教わっている描写がある。 このシーンの影響で、二次創作では「料理・家事ができない」「生活能力がない」という設定が付けられることが多く、 コメディ寄りのものでは「メシマズ」という極端な設定が付けられているものもある。
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3131.html
【種別】 組織名 【初出】 新約七巻 【解説】 学園都市・第七学区内、『学舎の園』に存在する学生主導の非公式サロン。 メンバーは20人前後。 表向きは弓道の自主練集団のような体だが、 実際は金融取引を軸とした大企業へのコネ作りを目的とした集団。 リーダーの趣味全開で、着物や掛け軸と言った純和風な物品が大好きらしい。 銀行のような見た目の小さめのビルを丸ごと借り切って本拠地としており、 会員は特殊なカードキーで施錠された強化ガラスの扉から出入りしている。 強化ガラス扉には景観保護のために細工がされており、 外から見ると古い銀行のロビーの様に見えるが、実際に中に入ると畳と障子のお座敷が広がっている。 これはホログラム技術のようなもので、 ガラスにCDの様な細かい凹凸をつけることで光の加減を調背しているらしい。 『学舎の園』に侵入したとされる魔術師・梅咲優雅が持ち込んだ霊装『明王の壇』を捜索する上条当麻達が、 『「純和風の骨董品」を24時間以内に運び込んだ』という条件で絞り込んだ結果、この組織の名前が浮上。 何とかカードキーを入手して内部に忍び込んだものの、それらしき霊装を発見することは出来なかった。 その際、第三者として上条に協力していた食蜂操祈に、 「その情報は本当に正しいのか?」」と疑問を投げかけられたことで違和感が露呈。 結果、そのような魔術師の侵入事件は起こっておらず、 上条を足止めしたかった土御門元春の策略だと判明している。
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3577.html
【種別】 魔術理論・魔術 【元ネタ】 Wikipedia-類感呪術 【初出】 新約十七巻 原理自体は一巻から登場している。 【解説】 「形の似たもの同士はお互いに影響し合う」という発想に則った魔術。 自分の体の動きを相手の体の動きとリンクさせ、相手の有り様を自分に再現する手法。 魔術を『感染』と『類感』という大雑把に二つの分類に区切ったときの片割れで、言うなれば究極のごっこ遊び。 魔術業界では基本中の基本のような技術で、作中でもインデックスやステイル、五和など多く..というよりほぼ全ての魔術師が何らかの形で使用している。 アレイスターレベルの達人にもなると、 動きを完璧にリンクさせ、相手が使用している霊装を再現することすら出来るらしい。 また、逆に相手を自分にリンクさせ、自分の有り様を相手に再現させることも可能であり、 例として「丑の刻参り」や「呪いの人形」などが挙げられている。 どちらも人の形を模したモノ=人の体に影響を与えるという発想がベースになっている。 現実の世界でも広く浸透した考えであり、現代においても 「髪の毛を模した海藻類を食べることで髪が黒くなる」 「お日さまを模したてるてる坊主を吊るすことで本物の太陽を呼び、雨を晴らす」 「人間の脳と似た形の胡桃を摂取すると脳の病に効く」 等々、枚挙に暇がない。 作中でよく使われる偶像の理論は、この理論を言い換えたものである。 【関連】 →感染魔術 →金枝篇(きんしへん) →霊的蹴たぐり
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3156.html
【種別】 人名 【初出】 とある超電磁砲第五十一話 創約四巻にて名前のみ登場 【CV】 富田 美憂 【概要】 【人物】 【能力・スキル】 【過去】 【作中での行動】 【口調】 【概要】 かつて霧ヶ丘付属中学に所属していた少女。15歳。 液体金属を操作するレベル4の能力「液化人影(リキッドシャドウ)」を持つ。 後述の事情により、現在はどこの学校にも所属していない。 【人物】 紫がかった黒髪のロングヘアをツインテールにした出で立ちで、 漫画ではベタ塗りで表現される、蟠る闇を感じるような暗い瞳をしている。 (ただしアニメ版『超電磁砲T』では、妹達などと同様に一般的な瞳の表現で描かれている) 紺ブレザーに白ブラウス、プリーツスカート、紺ハイソックスという、 学校の制服のような女子中高生らしい服装を身に着けているが、 胸の谷間どころか「下乳」まで見えるほど大胆にブラウスを開襟しているのが特徴。 身長はドリー(161cm)より少し高く、食蜂操祈(168cm)とほぼ同じ程度。 初登場は『超電磁砲』の大覇星祭篇で、 この際ははいむら氏のデザイン画で「ナス子」と仮称される、桃色のコスプレナース服のような衣装を身にまとっていた。 このナース風の衣装は「本来のメンバーの指令役」に成り代わるための変装だが、彼女自身も意外と気に入っているらしい。 どうやら彼女自身が仮装好きなのか、後の『とある科学の心理掌握』では、潜入捜査時に映画の女スパイのような黒いボディースーツを着用している。 ドリーとの再会時は、ロングヘアをストレートに下ろし、霧ヶ丘附属中学の制服と思わしき夏服を着用していた。 以後は、上述のツインテール+紺ブレザー姿が基本。 【能力・スキル】 能力の解説は「液化人影(リキッドシャドウ)」の記事を参照。 能力とは別に主にナイフを武器にして戦う。 使用するナイフは高周波エッジや、自由自在に飛び回るドローンナイフ、刀身を発射するスペツナズナイフなど多種多様。 高位能力者なだけあって頭の回転が速く、 戦闘においては相手の能力や思考を読み、数手先まで考えて立ち回るタイプ。 電子戦にも長けており、来場者の位置情報管理システムや、大会中継用カメラをハッキングできるほどの腕前を持つ。 また、能力の使用感覚に似ている小型ドローンの操縦なども得意とする。 全体として非常に高い戦闘能力を持ち、 接近戦特化の絹旗を近接戦闘で終始圧倒していたり、能力がまともに使えない状態でも黒子を体力切れ寸前まで追い詰めていたりなど、 並の高位能力者とは一線を画した強さを秘めている。 【過去】 『液化人影』という珍しい能力や高い潜在能力を見込まれたためか、 かつて能力開発施設の『才人工房(クローンドリー)』に所属していた。 (所属していた研究室は不明だが、アニメ版『超電磁砲T』の描写では第二研究室) 処世術として周囲の研究者に媚び諂うような彼女だったが、 ある時、ドリーという少女の遊び相手役を押し付けられる。 当初は内心で面倒がっていたものの、自分のことを「みーちゃん」と呼び慕い、裏表がない性格のドリーと遊ぶうちに感化されていき、 ドリーと過ごす時間をなによりも楽しみにするようになっていった。 そんなある日、警策はひょんなことからドリーがクローン人間であることや、 ドリーに対して行われている非人道的な人体実験などの情報を知る。 生身の人間を「実験動物」としてしか扱わない研究所、そして統括理事会に対して憤慨した警策は、 能力を用いて『才人工房』に反逆を試みようとするが失敗。 暴行・拘束された後、長期間に渡って密室内に監禁される。 数ヶ月後から半年程度が経った後に脱出するが、 その時には既に『才人工房』は食蜂の支配下に置かれており、警策の存在は忘れ去られていた。 物語の一年ほど前に理事長の命を狙って、周到に暗殺・テロ計画を立てる。 その準備段階で『窓のないビル』の情報の対価として、保険会社の常務の護衛役を務めていた。 情報収集のため依頼人を拉致しにきたアイテムと交戦。 レベル5の麦野沈利を含めたアイテム全員を相手に互角以上の戦いを繰り広げた末、用済みと判断した常務を見捨てて撤退。 その後、計画を実行に移し、着実に『窓のないビル』に攻め込む。 その調査・防衛のために『暗部』全体が駆り出された結果、計画が失敗、少年院に収容される。 その能力と憎悪を抱えた人柄を木原幻生に見込まれ、 彼の手引で書庫のデータ上「心不全で死亡」したことにされて不法に出獄し、 以降は木原幻生の配下として活動するようになる。 【作中での行動】 大覇星祭の裏で暗躍し、 理事会からの直接オーダーであると偽って『メンバー』の面々を使役していた。 長らく妹達の行方を追っており、 大覇星祭で賑わう中、初春や美鈴を同時に人質にとって美琴に迫る。 これが失敗すると迷わず逃走したり、ショチトルとの戦闘を回避したりと、 軽薄な態度の割には慎重な行動が多い。 木原幻生が外装代脳を乗っ取り、ミサカネットワークにウィルスを打ち込んだ後は、 心理掌握の能力を使用して、絶対能力者への進化を始めた美琴の深層心理に語りかけ、 窓のないビルへの攻撃を行わせた。 その後、騒ぎに駆けつけた白井黒子に対し、『液化人影』を遠隔操作して応戦。 カメラが壊され、『液化人影』の反響定位を妨害する携帯装置により反響定位を封じられるも、 大会用中継カメラをハッキングすることで視覚を獲得した上、黒子の能力使用のラグと行動を先読みして撃破した。 ...と思っていたが、それは警策が使用していた他数万台ある大会用中継カメラを初春が特定して、 ハッキングおよび合成した偽の映像を流していたことによるもので、警策は映像に騙されていたのであった。 (この時の警策は「人を殺したこと」に罪悪感を覚えて激しく動揺していたため、若干判断力が落ちて気付かなかったのも無理のないことだろう) 警策は再び心理掌握によって、暴走中の美琴の深層心理を誘導し、 窓のないビルへ「最後の攻撃」を仕掛けようとさせるが、 直後、下水道に隠れていた警策を黒子が発見、能力を使えない状態で生身で交戦する。 ナイフを投擲すれば黒子は空間移動で避けると踏み、転移した先に二本目のスペツナズナイフを撃ち込もうと考えていたが、 結標との戦闘経験からそれを読んだ黒子に「一本目のナイフを手の平で受け止める」という荒業で対応される。 そこから生じた隙を突かれて敗北し、ドリーを想いながら気絶していった。 目を覚ました後は無気力感に包まれていたが、 食蜂操祈からドリーの記憶と経験を引き継いだ『妹』個体が現在も存命であることを告げられ、 食蜂と共に『妹』が保管されていた研究所へ行き救出、再会を果たした。 この再会を経て、ドリーと警策の関係性に感化された食蜂操祈とも和解。 以後は、ドリーの親友兼お目付け役、食蜂の親友兼協力者のような立ち位置となり、 ドリーと共に食蜂所有の隠れ家で 同棲生活 を送っている模様。 ドリーと警策の二人で、あるいは食蜂も加えた三人で出かけることがあるほか、 食蜂の能力による洗脳や操作とは関係なく、警策自身の意志で、 必要とあらば食蜂の手駒となることも辞さず、実際に潜入捜査なども行っている。 この関係で、似たような立場であるカイツとも連絡を取り合っており、 カイツと食蜂の連絡の中継役を担うこともある。 一方の食蜂も、警策に対しては例外的に信頼を置き、かつドリー絡みでは頭が上がらないようで、 妹達の存在が世界中に露見した際には、警策が激怒するとでも思ったのか、 「マジでぶっ殺されるかもお」と怯えていた。 天賦夢路編では人形越しに食蜂と連絡。素直でない食蜂をツンデレと揶揄うも、その意図を汲んで尊重した。 (原作では人形のみの登場だったが、アニメ版ではドリーと二人でお出かけしているシーンが描かれる) 超電磁砲T最終話ではドッペルゲンガー事件の終結後、海への一歩として食蜂とドリーと三人で水族館を訪れる。 獄門開錠編ではドリーと共に第二少年院の脱獄トライアルに参加。 小型ドローンを操作して通風口に侵入し内部からゲートを開けようとしたものの、ドローンの無線が探知されて警備ロボットに襲われそうになるが、ドリーにお姫様抱っこで助けられる。 内部に入ってからは、かつて第一少年院にいた経験から『内部の警備が電子セキュリティのみ』ということに疑念を抱き、 『参加者の中から傑出したハッカーを炙り出す』というイベントの裏に隠された思惑をいち早く見抜いた。 『とある科学の心理掌握』では食蜂と別行動で『遺産』の調査として研究施設に潜入し、 そこで『先代の第一位』と名乗る謎の立方体と出会う。 自らの意思で『遺産』を持ち出し、常盤台へ向かった末、 もう一つの『遺産』を持った国蝶舞結と御坂美琴との戦闘に割り込む。 激戦の余波で崩壊した校舎から美琴と共に脱出した後、『遺産』を食蜂派閥に預けた。 (なお、学舎の園に侵入した件については食蜂に招かれた客として不問) 夜遅くなって帰宅し、ドリーが自分のために作ってくれたポテサラハンバーグを驚愕しながら堪能した。 禁書目録原作には現在まで直接登場していないが、創約四巻では、 オペレーションネーム=ハンドカフス以降行方をくらましたことが食蜂の回想で言及されている。 食蜂に助けを求めなかったことから、自力で脱出を果たしたようだ。 【口調】 全体的に砕けた言葉遣いで、相槌や文頭、または文中の一部にカタカナを多用したり、おちゃらけた口調で話したりすることがある。 「アッレエ~~~~? ナニナニ 裏切りっ?」 「オヤオヤ、今ここでやり合っても一方的な虐殺にしかならないよ?」 「ヤレヤレ 操祈ちゃんも妙なところで頑固なんだから」 ただし、このような砕けたキャラクターの一部は意図的に作ったものらしく、 余裕が無い状況や真面目な会話、モノローグなどでは必ずしもこの限りではない。 「だけどまあ 学園都市が消滅するなら遅かれ早かれ同じ運命だし 一足先に逝ってて頂戴…」 三人称は「(苗字または名前)ちゃん」が基本。 (例:「馬場ちゃん」「美琴ちゃん」「カイツちゃん」 ただし、ドリーに対しては例外的にそのまま「ドリー」と呼び、 親しくなって以後の食蜂とは、互いに名前で「操祈ちゃん」「看取さん」と呼び合っている。 (『超電磁砲』および『心理掌握』において。作者と編集が異なる創約四巻では「警策さん」)
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/153.html
ここはオリキャラスレに投稿されたSSを載せる場所です。 投稿されたSSにタイトルが無い場合は登場人物だけでも明記してください。 保管庫に登録されているSSの設定を引用する際には、登録された時期と原作の動向に対してより一層の配慮をしてから制作して下さい。 魔術サイド ハーティ×ヴィクトリア イギリス清教必要悪の教会に所属するハーティ=ブレッティンガムとヴィクトリア=ベイクウェル。 拷問官とスケバンのコンビがイギリスの為に悪い魔術師と戦うというお話。 とある土産の珍奇騒動《カーニバル》 旅行と人にお土産を渡すのが趣味である日系魔術師・尼乃昂焚。 彼のお土産を巡る珍道中とお土産を渡された人々との珍奇騒動《カーニバル》を描く短編集。 とある教会の魔術師達の日常 必要悪の教会に所属する魔術師達の日常を書いた短編。 当然、その中には一人や二人や三人以上は性格的に難がある人間が居るわけで。 とあるお嬢様の誘拐騒動 オカルトコレクションが趣味の中学生、ヴァージニア=リチャードソン。 彼女を狙う誘拐犯と、それを阻止するイギリス清教の魔術師達の戦いの結末は――。 とある魔術の騎士讃歌(キャバリック・ロマンス) 人は絶望の中で生きている。崇高な理想もいずれ錆び付いて、音を立てて崩れ落ちる。 その様を止められる人間は少なく、何もできない無力さに流されるものもいるだろう。 しかし、もしも。 諦めず、もがき続けることが出来たのなら? 或いは。 渇望を捨てきれず、力を得んとしたのならば? その先にあるのは―――――――――――――――――――――――――――――――。 とある魔術の人間賛歌(ヒロイック・マイソロジー) 人を超えた存在のなかに魔術師というものがある。 彼らは力を欲するが故に道を踏み外す。 しかし、だからこそより人間であろうとする者もいる。 それは、こんな思いを持つ人間たちの物語。 とある魔術の日常風景(ワンシーン・ワンカット) 異世界の法則である魔術を扱う者を魔術師と呼ぶ。 彼らは。彼女らは。どんな想いを胸に抱き、どのような日常を過ごしているのか。 これに記されるは世界各地で活動する魔術師達の日常を切り取った風景(ワンシーン・ワンカット)。 魔術SSなら読み切りでも短編でも誰が書いてもOKです! 科学サイド 蟻群矜持《ボトムスピリット》(現在、リメイク中) 姉を暴行して重傷を負わせたスキルアウトに復讐を誓い、無能力者狩りをする毒島拳。 同じ目的を持つスキルアウトチーム軍隊蟻《アーミーアンツ》と共に事件の真相を究明していくことになるが―――― 霧の盗賊vs―― “霧の盗賊”がメインのストーリー とある学園の紛争記録 風輪学園の裏で起きていた『アヴェンジャー』による暴力やかつあげ。それに対処すべく風紀委員159支部は学園内のLEVEL4に協力を要請する。 様々な人物の思惑、策謀、信念が混じり合った時、その先に見えるものとは―――― とある支部の日常生活 学園都市第6学区に支部を構える風紀委員(ジャッジメント)第176支部に所属する少年少女たちの日常、グラビトン事件、幻想御手(レベルアッパー)事件、スキルアウトブラックウィザードなどとの交戦を描いた物語。 常盤台ばかるてっと! 名門お嬢様学校に通ってるのに、派閥もない、地位もない、名誉もない。 その上、気品も優雅さもオーラも足りない。お嬢様力ゼロの4人組。 それでも彼女たちは今日も楽しく生きています。 大地×…… 学術の街、学園都市。 この物語は、そんな科学の街では癒せない人々の心の隙間を埋める喫茶店、『恵みの大地《デーメーテール》』でのお話。 クリスマスイブの日に とある事件がきっかけで知り合った男女、煙永流美と波賀明兎。 煙永は波賀に借りを返すためにクリスマスイブの日に遊園地に誘うが・・・ テキスト×ブラックウィザード 白濁した悪のカリスマが闇の覇道を進んでいるのと同じ時期、学園都市の闇では新たな抗争が生まれようとしていた。 もう一つの暗部組織『テキスト』と新興スキルアウト『ブラックウィザード』が交差するとき、物語は始まる――! とある風紀委員たちの志 学園都市における学生たちによる、治安維持組織「風紀委員」(ジャッジメント) それに関わる人々はどのような思いを抱いているのだろうか。 該当キャラの作者さん大歓迎! 雲は流れ行きて 学園都市の裏に存在する暗部組織の一つ「クラウド」の物語 とある窓の無いビルの内部から 学園都市にいる個性的な学生たち、その様子を少し覗いてみましょう。 獣耳衆の華麗な日常 学園都市でも最も馬鹿げた組織と名高い「獣耳衆」。 そんな彼らの毎日は、やはり馬鹿げているのであった。 とある暑い日の思い出 明知黄道十二星座の名を冠する学生たちと、とある他校生たちのちょっとした暑い日の思い出 とある科学の修復者(デバッカー) 0章 限りなく深い学園都市の暗部から「置き去り」を救うために奔走する 少年少女達の物語の序章。いわゆる導入SSです。 とある猫娘達の日常 置き去りを非道な実験から救う為の組織「チャイルドデバッカー」 そこに所属する少女達の戦いの物語…では無く。 そんな少女達の平和な日常の物語。 とある暗部の巡一座(ラストループ) 新しく誕生した暗い『闇』の部隊として学園都市の『闇』を巡る一座(トループ)の物語。 不定期更新予定です。 科学と魔術が交差する物語(両サイド) とある暗部の戦闘報告《テキスト》 学園都市の学生が魔術サイドの人間に誘拐された。 科学と魔術の境界を越えた事件の犯人ディアス=マクスターを追うため、科学サイドからは暗部組織テキストの星嶋雅紀が、 魔術サイドからは必要悪の教会《ネセサリウス》のハーティ=ブレッティンガムが派遣される。 強欲の杯 尼乃昂焚が提唱する「全ての強欲に終止符を打つ計画」―――天地開闢《ワールドルーツ》 第三次世界大戦を終え、学園都市が幻想殺しを失ったことで舞台は整った。 昂焚とユマ、風紀委員、イルミナティ、暗部組織、神道系、警備員、イギリス清教、スキルアウト、科学者たち それぞれが胸に欲望を抱き、使命を抱き、世界を股に掛けるトラブルメーカーが催す舞台の上で踊り始める。 ※とある土産の珍奇騒動の続編です。 とある高校の中華麺王(ラーメンマスター) とある平凡な高校の2年生にしてラーメンバカでもある福百紀長。 彼女のラーメンを求めて今日もいろいろな客がやってくる! とある男子高校生の日常シリーズ 主に成瀬台高校生が中心となって綴られて行く物語。 ギャグにシリアス、短編・中編・長編何でもござれなシリーズ展開。 さあ、少年少女達が描いて行く熱い青春の1ページを見逃すな!! 電脳歌姫の学園都市レイディオ! SS作者の脳に怪電波が届いた時限定で放送される“電脳歌姫の学園都市レイディオ” ありとあらゆるご都合主義が罷り通るカオス空間で繰り広げられる驚愕のラジオ番組とは・・・! ※メタネタ注意 十六歳のはろ・あーばいと 学園都市に暮らす魔女の末裔(無職)、ジークリンデと執事のザイフリートが紡ぐ物語? 思い立ったが吉日、妄想が冷める前に書き殴るショートショート・サイドストーリー。 闇城降魔「安価でめんどくさい夏休みを送る」 学園都市に暮らすごく普通の高校生、闇城降魔の物語。 …と思いきや、すべてが安価で決まるSS。 時にギャグあり、時にシリアスあり。常に予想のつかない展開へと話が進んでいく! 果たして闇城は無事に夏休みを終えることができるのか? その他 SS用語集 各SSで登場したオリジナルの用語やアイテム、組織などを網羅。 禁書@wiki並みに無駄に細かいところまで載せてみよう。